これまでのシミュレーションでは、住民が世帯単位で表現されていたことから家族全員が自宅に居る夜間のような時間帯しか表現することができませんでした。しかし、地震や津波などの災害による人的被害の規模は、災害が発生した時点での住民の分布状況に大きく依存することから、災害が発生する時刻というシナリオが特に重要となります。したがって、より現実的な被害予測を実施するためには、各住民を個人単位で表現し、平常時からの各住民の分布状況を再現する必要があります。
このような認識から、平常時における住民分布の再現モデル(クロックモデル)を開発しシミュレータに導入しています。このモデルを利用することによって、任意の時刻に災害が発生した場合の人的被害を予測することなどが可能となりました。
このような認識から、平常時における住民分布の再現モデル(クロックモデル)を開発しシミュレータに導入しています。このモデルを利用することによって、任意の時刻に災害が発生した場合の人的被害を予測することなどが可能となりました。
1)機能の詳細
クロックモデルには、以下のような特徴があります。
・各住民を個人単位で表現するマイクロシミュレーションモデルです。情報伝達や避難行動は個人単位で表現されます。
・国勢調査などの情報から対象地域の性別年齢別人口構成や世帯構成、そして外部地域からの流入人口や外部への流出人口などを再現します。
・平常時における住民の行動(通勤、通学、業務、買い物など)を表現することによって、一日の住民分布の変化を表現します。
・各個人は、年齢や性別、家族、自宅、勤務先などの属性を持ちます。
住民が行う種々の意思決定においては、これらの情報を反映したモデルを導入することが可能です。
・各住民を個人単位で表現するマイクロシミュレーションモデルです。情報伝達や避難行動は個人単位で表現されます。
・国勢調査などの情報から対象地域の性別年齢別人口構成や世帯構成、そして外部地域からの流入人口や外部への流出人口などを再現します。
・平常時における住民の行動(通勤、通学、業務、買い物など)を表現することによって、一日の住民分布の変化を表現します。
・各個人は、年齢や性別、家族、自宅、勤務先などの属性を持ちます。
住民が行う種々の意思決定においては、これらの情報を反映したモデルを導入することが可能です。
2)デモンストレーション
アニメーション
以下の時刻に地震が発生した場合のシミュレーション結果(wmv形式)を閲覧することができます。
計算条件
・指定された時刻に中央防災会議想定の東南海・南海連動型地震が発生します。
・地震が発生するまでは、各住民は平常通りの行動をとります。
・地震発生以降は、意思決定モデルを利用して各住民の避難状態を再現します。
・地震発生から9分後に屋外拡声器と広報車による情報伝達が行われます。
・地震発生から10分後にマスメディアからの情報伝達が行われます。
※このシミュレーションでは、財団法人日本気象協会によって計算された津波氾濫解析の結果を利用させて頂いています。
・地震が発生するまでは、各住民は平常通りの行動をとります。
・地震発生以降は、意思決定モデルを利用して各住民の避難状態を再現します。
・地震発生から9分後に屋外拡声器と広報車による情報伝達が行われます。
・地震発生から10分後にマスメディアからの情報伝達が行われます。
※このシミュレーションでは、財団法人日本気象協会によって計算された津波氾濫解析の結果を利用させて頂いています。